【注意⚠️】 ネタバレあり
この本は『世界でいちばん透きとおった物語』のネタバレを含みます。
まだ読んでない方はそちらを読んでからお読みください。
→『世界でいちばん透きとおった物語』をまだ読んでない方はこちらからどうぞ。
ミステリーの「作り方」をここまで言語化した本
『世界でいちばん透きとおった物語』の著者・杉井光さんがミステリーを言語化し、
作品の作り方から考え方までわかりやすく説明してくれた一冊です。
元々ミステリー作家さんのトリックの作り方や考え方に興味があったので読んでみることにしました。
ここでしか読めないサンプル短編2作も交えつつ、技法について解説してくれています。
サンプルとは言っていますが、話の作りは秀逸でしっかりと楽しませてもらえます。
サンプル短編を読みながら技法を学べる
本書途中に技法の説明として
『白薔薇の君』
『我が家の人食いガガジ』
の二篇がサンプル短編として収録されています。
技法の説明に使われ、わかりやすいのはもちろんのこと、この本でしか読めない短編という点もあり、とても贅沢な読書体験だと感じました。
伏線やミスディレクション、真相の隠蔽といったミステリの技法についても使用例があるのでとてもわかりやすかったです。
わかっていてもミスディレクションさせられてしまう。
その裏側にはこんな考え方があったのか。
ととても勉強になりました。
『世界でいちばん透きとおった物語』の解説が読めるのは本書だけ
この本の一番楽しみにしていたところが
この『世界でいちばん透きとおった物語』の解説をしてくれるパートです。
実際に自分が読んだ時に感じた凄さを
本人の口からアイデアから実際に本として出るまでの過程を解説してもらい、
アイデアがすごいだけではなく、
そこには色々な本を読んで技法や感性を磨いていったからなんだと改めて知ることができ、小説家の方へのリスペクトが増しました。
ただ面白いアイデアだけでは人は驚くだけだが、真相の出し方を工夫したり、
二段落ちを使ったりとあらゆる手を尽くして私たちは騙されているんだ(良い意味で)と言語として見ることでより手腕の高さに驚きました。
ミステリー好きにもおすすめできる実用書
ミステリーの裏側をここまで丁寧に解説してくれた本は初めてでした。
この本は小説を書きたい人へ向けた本であり、ミステリの技法をミステリ以外のジャンルにも応用していこうという内容ですが、
本を書かなくてもミステリーが好きな読者が読んでも楽しめる内容なので、
より深くミステリーを楽しむために読むのも良いんじゃないかと思いました。
実際に私はこの本を読んでよかったと思いました。
これからより違う角度からもミステリーを楽しめる気がしてワクワクが止まりません。
ミステリーが好きな方はぜひ
『世界でいちばん透きとおった物語』を読んでからこちらの本も読んでみてください。
📚今回読んだ本
▶︎こんな人におすすめです。
・『世界でいちばん透きとおった物語』を読み終わった人。
・ミステリーをもっと深く楽しみたい人
・ここでしか読めない短編が読みたい人。

