最後まで読むと印象が変わるミステリー
「犯人は、私の息子です。」
シンプルなタイトルでしたが
本の帯に書いてあった一文を読んで気になり読んでみました。
今回紹介する本はこちらです👇
主人公の刑事が管轄する地域で遺体が見つかり、8年前にも起こった事件と同様で目が黒いテープで塞がれているとの特徴が酷似していた。
母からの告白の真意はなんなのか?
気になってしまい、読んでみました。
さりげない伏線が効いている
この物語は母が夢の中で溺れそうな知らない男の子と、息子どちらか1人しか助からないという場面で迷わず息子を助ける母。
そんなシーンから始まり、
現実に戻り殺人事件が起こります。
殺害された被害者は女性で
黒いテープで目を覆い隠してある。
そんな特徴のある事件は
数年前にも起きており、手口が似ているため同一犯ではないかという線も浮上していました。
ここで母親の手記が登場します。
そこでは数年前の事件のことにも触れており
「また証拠隠滅をしなくては」
と頭を悩ませる様子を綴っていました。
重要な役割を果たす、隣人も登場しますが警察に相手にされず自らの手で証拠を見つけにいきます。
そこで物語が大きく動きます。
予想が外される面白さ
怪しいとされる住人は40代で引きこもり。
日頃から近所付き合いもなく、居留守ばかり使う。
そして極め付けは母親からの告白手記。
ここまでの話でも
「面白い物語だったな〜」
と満足しかけている自分がいました。
ここからの読み応えは今までを
遥かに凌ぎます。
今までに忍ばせてあった伏線を
次々と回収していき、カタルシスを存分に味わえます。
視点によって真実が変わる物語
場面が切り替わっていき、
読者の視点を巧みに誘導しているのが
後半を読んで痛感しました。
これを書き上げた時の快感は
たまらないだろうなと勝手に想像してしまいました。
この本であったように
見る人や角度によって捉え方が変わってくるんだなと思える作品は面白さはもちろん学びにもなり、一石二鳥な気がしてとても満足感がありました。
読後に誰かと話したくなる一冊でした。
📚今回読んだ本
▶︎こんな人におすすめです
・ミステリーで「予想が外れる」面白さを味わいたい人
・最後まで読むと印象が変わる作品が好きな人
・伏線や構成の巧みさを楽しみたい人
▶︎視点によるトリックが好きな方にはこちらもおすすめです。
→ 『ハサミ男』の感想はこちらです。
→『葉桜の季節に君を想うということ』の感想はこちらです

