『店長がバカすぎて』|ドラマ化されたらみたいと思えた作品

小説

本屋でもよく見かけるシリーズの第1作です。

「コミカルな日常系の作品なのかな」

という印象を持っていたので、ミステリーばかり読んでいる時には手が出ませんでした。

早見和真さんの作品が好きで何冊か読んでいくうちに、この本の著者が早見和真さんだということを知り、読んでみることにしました。

今回紹介する本はこちら👇

書店員の裏側を知ることができた

主人公・谷原は契約社員として長年書店で勤めてきました。

そこの店長・山本はとても変わった店長で仕事ができるタイプの社員ではありません。

本の影響を受けて朝のミーティングでみんなに紹介したり、新しいことを突拍子もなく始めたりします。

そんな店長に不満たらたらな谷原はいつでもやめてやると辞表を鞄に忍ばせていました。

とはいいつつも、店長の抜けているところを見ると調子を狂わされてしまいます。

そんな書店員の日常が描かれています。

冒頭にも書いたように読む前の印象は

「コミカルな日常系」な話だと思って読み始めました。

読み進めていくと、書店員さんの仕事の過酷さや契約社員の愚痴などの裏側が描かれており、リアルな書店員の日常を見られた気がしました。

新刊が出る前の状態で作品を読めたり、

売り出したい本の位置を変えたり、手に取りやすいようにPOPを書いたりと楽しそうな仕事に思えます。

しかし、仕入れた本が売れなかったり売りたい本が入ってこなかったりと色々と大変なこともあるようです。

「あれ?ミステリー?」と思い始めた後半

序盤は書店員(谷原)のリアルな日常や、周りの書店員、店長との出来事などが描かれています。

章ごとに分かれていて、読みやすく物語も少しドキドキするような内容があったりと楽しく読み進めていけます。

谷原の実家の小料理屋「美晴」に立ち寄るシーンでは素性を知らないがよく見かける常連さんとの普段の愚痴やたわいもない会話をする人たちとの交流もあります。

物語をゆるく楽しんでいたところ、終盤にかけてミステリー要素が加わってきます。

予想もしていなかった展開にドキドキしてきました。

終盤に行くにつれてどんどん引き込まれていきます。

読んでいる途中から

「この本は面白い」

と確信しても良い展開でした。

この急展開で、より一気に引き込まれました。

どんなオチになるのかとても気になり、

寝る前のベッドで読んでいたのですが、読み終わるまでは寝れないなと思いました。

ここから先は、ネタバレになってもいけないので控えておきます。

「え…?」

という声が出たことだけは報告しておきます。

本との出会いを届ける仕事

隔週で本屋に通っている私ですが、今までは書店員さんに本の場所を聞いたりすることはあっても仕事ぶりをあまり注視したことはありませんでした。

本を探しに来る人、また本の著者。

それぞれの人生を左右する本屋さん。

本屋での本との出会いは人生を豊かにしたり、大小に関わらず人生を変えるきっかけになったりします。

その一端を担っている書店員さんはとても素晴らしくやりがいのある仕事をしているんだなと気付かされました。

私は今家族を養っているので、今の仕事を捨てて書店員になることは現実的に難しいと思います。

ただ、本の良さを家族や友人周り、もっと多くの人に伝えていき、読書文化を広めていく手助けはできるんじゃないかと思いました。

こうしてブログを書いていくことで少しでも本に興味を持ってもらえればいいかなと思います。

まだまだ読んでない本や知らない世界はたくさんあります。

偉そうに言える立場ではありませんが、

「高卒会社員」が社会人になり、読書で得た体験を伝えて自分の周りからでも読書する人が増えてくれればいいなと思いました。

📚今回読んだ本

▶︎ こんな人におすすめ

・書店員の仕事や本屋の裏側を知りたい人

・本が好きで、本に関わる仕事に興味がある人

・日常系の物語から意外な展開を楽しみたい人

・最後まで物語の展開を楽しみたい人

▶︎こんな人には合わないかも

・最初から本格的なミステリーを読みたい人

・書店員の日常や仕事の描写に興味がない人

📚合わせて読みたい

・本屋を題材とした心温まる作品集はこちら

→『本屋さんのある街で』

・小説家の裏側や苦悩を読んでみたい方

→『PRIZE』

タイトルとURLをコピーしました