『火花』又吉直樹|才能だけでは届かない世界

小説

名の売れた芸人さんの凄さを再認識できる一冊。

お笑いの世界って華やかに見えるけど、

その裏には、才能と努力の残酷な差がありました。

『火花』は、夢を追う芸人たちのリアルを描いた物語です。

もともと又吉直樹さんの空気感が好きでした。

テレビで見せる独特の雰囲気や言葉選びに

以前から惹かれていたこともあり、

小説を書いていると知った時から

いつか読もうと思っていた一冊です。

今回紹介する本はこちらです👇

才能と努力の違い

作中では、才能と努力の違いが静かに描かれていきます。

努力しているのに届かない現実。

それでも夢を追い続ける姿。

少年漫画のように一気に成長するわけではなく、少しずつ少しずつ積み上がっていく。

でも、その積み上げが必ず報われるわけではありません。

報われないまま努力を続ける人。

報われず努力することをやめてしまう人

華やかな世界の見えないところではそんな人達もいるということが描いてあります。

そこが、この作品のリアルさだと思います。

神谷という人間

神谷は、間違いなく才能を持っています。

でも、その才能をうまく扱えているかと言われると、少し違う気がしました。

せっかく才能があるのに、

「おもろいことをやる」

という衝動のまま突き進んでいきます。

もちろんそれは素晴らしいことであり、誰でもできることではないと思います。

しかし、もう少しやり方を考えていれば、

とてつもない笑いを世間に届けれたんじゃないかと思いました。

正直、少しもったいなく感じました。

真樹との別れのシーンでの

不器用さや人間味も見えて、余計にそう思いました。

人間としてとても魅力のある人で、人を惹きつける力を持っていますが、

一方で周りに合わせたり、妥協したりすることができない一面にリアルな人間味を感じました。

僕が思ったこと

才能は、持っているだけではダメなんだと思いました。

でも同時に、

自分の中にもまだ扱えていない“何か”があるんじゃないかとも思えました。

(前向きに捉えたので勘違いでもいい)

そして改めて感じたのは、

「努力の才能」の大切さです。

結果が出る努力はもちろんですが、

結果が出てない時にいかに努力できるか。

それが”真の努力”なのかなと思いました。

そこで僕の好きな“水の沸騰理論”を思い出しました。

水は99度までは見た目が変わらない。

でも100度に達した瞬間、一気に姿を変える。

夢も努力も、きっと同じなんだと思いますり

目に見えなくても、温度は上がっていく。

コツコツと小さな積み重ねを続けていこう。

そう思えた一冊でした。

📚今回読んだ本

▶︎こんな人におすすめ

・又吉さんが好きな人

・お笑い芸人のリアルな姿を知りたい人

・色々な人間模様を見るのが好きな人

▶︎ こんな人には合わないかも
• 華やかなサクセスストーリーを求める人
• スピード感のある展開が好きな人

▶︎人間のリアルさを描いた作品として『コンビニ人間』もおすすめです

コメント

タイトルとURLをコピーしました